ケンドーコバヤシさん（梶山恒夫 役）

第19弾の舞台となる店が今一番勢いのある風俗のジャンル「ハイブリッドヘルス」。メンズエステが今大ブームなんですけど、そこで結果何もなかった人がその日のうちに来るっていう、経済を動かしてる業態なんですよ。ただ、「ハイブリッドヘルス」は自分で脳みそいじれる人じゃないと楽しめない上級者向けなんですよね。普通のマッサージなんだと脳を改造したうえで、ハプニングが起こった時に「えっ？」て楽しめる人がいい。知的というか、頭のいい東大生とかがいいと思います。あと、今回「太極拳」が出てくるので、武道マニア、格闘技マニアも見たほうがいいと思います。「太極拳」って実はすごい高度な武術で、スローな動きなのに相手を制圧するっていう、すごい理にかなった武道。前々から興味があったので、今日ついでに学ぼうと思ってたんですけど、俺は「悶々太極拳」のほうに気がいっちゃいましたね。あと、これは全ての格闘技とかスポーツに通じてるんですけど、初心者の人は力を入れるために、すぐ息を止めちゃうんですよ。そうではなく、呼吸を続けながらやるのがコツで、「太極拳」は、それが顕著に出る。これって実は風俗でも共通していて、フィニッシュの時とかついつい息を止めてしまうんですけど、俺は「大きく息を吐く」を、意識してやってますね。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
最近『桃色探訪』の脚本は泣かせ系が多かったんですけど、久々に泣きゼロの脚本。意外とノスタルジーがくすぐられてとか、ちょっと切ない回もあるんですけど、今回は「悶々太極拳」もあるし。エロ寄せなので、こういう回もいいんじゃないですかね。原点ですね。

浜辺やよいさん（風俗嬢・もなみ 役）

ドラマへの出演は初めての経験でしたが、ケンコバさんがめっちゃ優しかったのとリードしてくださったお陰で、安心して演技することが出来ました。今回、マッサージシーンはプロの先生が指導してくださったのですが、私自身昔から人にマッサージをしてあげるのが好きだったので、その気持ちを思い出しながら練習して、撮影に挑みました。その甲斐あってか、監督から「指の先までセクシーな演技が出来てる」と言っていただけて、とても嬉しかったです。今回、いつもの元気な私の印象だけでなく、実はこんなことも出来るんだっていうギャップが見れると思いますので、ぜひそこに注目してください。

ななまがり（森下直人、初瀬悠太）さん（陳さん、王さん 役）

（初瀬）ドラマのお仕事なんてほぼないので、オファーを受けたことも、尊敬するケンコバさんとの共演も、とにかくめちゃめちゃ嬉しかったです。ただ、ドラマの現場で、どういうテンションで居ていいのか分からなくて。ぼーっと立ち尽くしていたら、ケンコバさんに「する事ないなら台本見るか」って心配されました（笑）。
（森下）陳さんという役なので中国人の方かと思って、片言でしゃべる練習をずっと家でしてました。いざリハーサルで演じてみたら、監督に「日本で暮らしている役なので片言はやめてください」と言われて、とても恥ずかしかったです。最近、実家のお父さんから毎日「おはよう」とかLINEがくるので、「今日どこどこで仕事だよ」とか、軽く一言連絡するのが習慣なんですけど、「今日はドラマに行ってくる」って伝えたら、「すごいな！」って驚いてて。まさか桃色探訪とは思っていないと思います（笑）。